丸焼け
まるやけ
名詞
標準
total fire loss
文例 · 用例
「いや、岡島さんの家はね、きのうの空襲で丸焼けになったんです。
— 太宰治 『酒の追憶』 青空文庫
しかるに、移転して三月目にその家が焼夷弾で丸焼けになったので、まちはずれの新柳町の或る家へ一時立ち退き、それからどうせ死ぬなら故郷で、という気持から子供二人を抱えて津軽の生家へ来たのであるが、来て二週目に、あの御放送があった、というのが、私のこれまでの浪々生活の、あらましの経緯である。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
私からそれを言い出したのであったが、とにかく一家はそのつもりになって、穴を掘って食料を埋めたり、また鍋釜茶碗の類を一|揃、それから傘や履物や化粧品や鏡や、針や糸や、とにかく家が丸焼けになっても浅間しい真似をせずともすむように、最少限度の必需品を土の中に埋めて置く事にした。
— 太宰治 『薄明』 青空文庫
比律賓へ行くのはもうすこしの辛抱だと、じっと腹の虫を圧えている内、新太郎の家の隣りから火が出て、開業早々丸焼けになった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そうして、十年経ち、大正七年の春、娘の初枝はもう二十一歳、町内のマラソン競争で優勝した桶屋の職人を見込んで婿にしたが、玉造で桶屋を開業させたところ、隣家から火が出て、開業早々丸焼けになった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そう気づいて、泣き出したくなって立ちつくしていたら、前のお家の西山さんのお嫁さんが垣根の外で、お風呂場が丸焼けだよ、かまどの火の不始末だよ、と声高に話すのが聞えた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
吉原は去年の四月丸焼けになった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
地震の火事で丸焼けとなったが、再興して依然町内の老舗の暖簾といわれおる。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
深夜に発生した火災により、歴史ある古い旅館が丸焼けになってしまった。
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空襲の被害で街は丸焼けになり、人々は住む場所を失って途方に暮れた。
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バーベキューの火が燃え移り、せっかくのログハウスが丸焼けだ。
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