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切通し

きりどおし異読 きりとおし
名詞
1
標準
road (or railway) cut through hilly terrain
文例 · 用例
近頃の新しい畫學生の間に重寶がられるセザンヌ式の切通し道の赤土の崖もあれば、そのさきには又舊派向きの牛飼小屋もあつた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
據なく車掌臺に立つて外を見て居ると、或る切通しの崖の上に建てた立派な家の庇が無殘に暴風に毀されて其儘になつて居るのが目についた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
しかし或は家の方が先に建つて居たので切通しの方が後に出來たかも知れない。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
灌木や竹藪の根が生なました赤土から切口を覗かせている例の切通し坂だった。
梶井基次郎 雪後 青空文庫
折から夏休みにの、お邸中が浜の別荘へ来てじゃに就いて、その先生様も見えられたが、この川添の小橋の際のの、蘆の中へ立てさっしゃる事になって、今日はや奥さまがの、この切通しの崖を越えて、二つ目の浜の石屋が方へ行かれたげじゃ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
鴎がちらちらと白く飛んで、浜の二階家のまわり縁を、行きかいする女も見え、簾を上げる団扇も見え、坂道の切通しを、俥が並んで飛ぶのさえ、手に取るように見えたもの。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
……切通しは堰を切つて俥の瀧を流した。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
)お蔦 切通しを帰るんだわね、おもいを切って通すんでなく、身体を裂いて分れるような。
泉鏡花 湯島の境内 青空文庫