封戸
ふこ異読 ふご・ほうこ
名詞
標準
household of which half of the taxes were given to a designated person (ritsuryō system)
文例 · 用例
それで女三の宮は二品の位にお上げられになって、得させられる封戸の数も多くなり、いよいよはなやかなお身の上になったわけである。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
「此御歌イカナル御懽有テヨマセ給フトハシラネド、垂水ノ上トシモヨマセ給ヘルハ、若帝ヨリ此処ヲ封戸ニ加へ賜ハリテ悦バセ給ヘル歟。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
延喜式神祗巻では伊豆の三島神社、白浜の伊古奈比※命神社、ともに名神社であり奈良朝時代から朝廷の封戸をうけたというから三宅島から三島へ移ったのはずいぶん昔のことだ。
— 消え失せた沙漠――大島の巻―― 『安吾の新日本地理』 青空文庫
封戸料米等を納るる所の正倉院なり。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
氏は賜田と封戸との間に密接の関係を認め「田と戸とは土地と人民との別なるを以て大相違なれども、戸口の副はぬ田と田地のつかぬ戸口とは利益甚だ乏しきものなり。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
すなわち氏はこの点においては奴隷を認めず、賜田が封戸と同性質のものと見るのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
封戸は、賦役令によれば、その領するところの戸の田租を二分し、一半を官に収め一半を領主の有とするのであって、収入の高きわめて明白である。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
賜田が百分の二十の小作料を意味するとすれば、それは田租の七倍弱であり、従ってその半額を収入とする封戸の田地に対して約十四倍の効力を有する。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫