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常楽

じょうらく
名詞
1
標準
文例 · 用例
思うてみれば、一昨日の夜さり、中の芝居で見たまでは天王寺の常楽会にも、天神様の御縁日にも、ついぞ出会うた事もなかったな。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
五濁深重の此岸を捨てて常楽我浄の彼岸へ渡りの舟。
岡本かの子 或る秋の紫式部 青空文庫
病弱時代 赤十字病院を退院すると私はすぐに、大船の常楽寺に行って静養する事になった。
――文壇苦行記―― 骨を削りつつ歩む 青空文庫
「お父さんやお母さんの位牌を、お寺へ立てたいから、それで集めております」 そして、昨年の秋になってお玉は常楽寺と云う寺へ両親の位牌を立て、祠堂料として銀七十目を収めたが、その残りの三十目は主人に預けてあった。
田中貢太郎 蠅供養 青空文庫
天一坊の背後にいた常楽院が「いや、山内殿の智弁には、今更ながら、つくづく恐れ入った。
直木三十五 大岡越前の独立 青空文庫
拙者が答えると、じっと、拙者の顔を、ちらっと、天一坊殿の顔を――」「左様、拙者へも、じろりと、薄気味の悪い眼を向けたが――」「越前は、よく人相を見るというでないかのう」 と、常楽院が、衣を捲り上げて、長煙管へ煙草をつめながら、口を出した。
直木三十五 大岡越前の独立 青空文庫
だが、答えて、明快に説明していると、天一坊も、大膳も、常楽院も、少し顔を赤くし、全身を固くし、こめかみをふくらせて、微笑したり、目を見合せたり――そして、越前守は、伊賀亮の話を聞くよりも、四人の顔色の変化を、じっと伺っている方が多かった。
直木三十五 大岡越前の独立 青空文庫
「それにて申せ、大事ない」 老中は、三人、火鉢を真中にして、何か笑っていたが、「只今、南奉行御役宅におきまして、天一坊常楽院、赤川大膳以下を召捕りまして御座りまする。
直木三十五 大岡越前の独立 青空文庫