脳天
のうてん
名詞
標準
top of the head
文例 · 用例
枕を高くした本田富次郎氏は、樫の木の閂でいきなり脳天をガンとやられた。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
「猫婆がまったく病気で死んだのなら論はねえが、もしその脳天の傷に何か曰くがあるとすれば、おめえは誰がやったと思う」「いずれ長屋の奴らでしょう」「そうかしら」と、半七は考えていた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
それからどうした」「わたくしもびっくりしてはっと思っていますと、七之助さんはいきなり天秤棒を振りあげて、おふくろさんの脳天を一つ打ったんです。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
」といって、目を剥いて、脳天から振下ったような、紅い舌をぺろりと出したのを見て、織次は悚然として、雲の蒸す月の下を家へ遁帰った事がある。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
彼等の或者は非常に長い髪を垂れていると伝えられるが、これは殆ど禿頭と云っても可い位で、脳天に僅少ばかりの灰色の毛がちょぼちょぼと生えているのみであった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
続いて眼に触れたのは醜怪なる※三人の屍体で、一人は眼を貫かれた上に更に胸を貫かれ、一人は脳天を深く刺れて、荒莚の片端を握んだまま仰反っていた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
出来なけりゃ部屋へ駈け上って脳天をピストルで打貫くんだぞ!
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
ちらちらする目で、彼女はざっと記事を読み、鉄槌でがんと脳天をやられたような気持で、煙草屋を出たのだったが、どうしても本家へ帰る顔がなく、二丁ばかりある道を夢中で歩いて、河縁へ出て来たのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
怒りのあまり、彼の頭の脳天から湯気が出そうだった。
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野球の試合で、打球が脳天を直撃しそうになりヒヤリとした。
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マッサージ師が脳天を優しく揉んでくれ、とても気持ちよかった。
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