紛れ
まぐれ異読 マグレ
名詞頻度ランク #13406 · 青空 942 例
標準
fluke
文例 · 用例
この計画的になされたものでこそなかつたが、仄かな表現や、語の気紛れな使用こそ、来るべきサンボリスムを予兆せる所のものである。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
そして私の推察するに、私の所から逃げた当分は、新しき男とその友人の家などに行つた場合、男を変へたことを少々誇りげにし、その理由として男が自分に教へた理智的な目的を語つたり、もつと気紛れな場合には、私について人に分り易い欠点――そのために彼の女が私を嫌つたのではない欠点を語つたらしいのである。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
気紛れに、そこへ根を卸したような五葉松は、仰向けに川の方へ身を反らして、水と頷ずき合って、何か合図をしている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
同行の高頭君は、退屈紛れに、杖を沙上に揮って、それを模写していた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
さて、彼は、夏羽織に手を通しながら、入口の処で押し合っている、人混みの中へ紛れ込んだ。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
そうしてそれが紛れもない私の知っている宇都野さんの顔である。
— 寺田寅彦 『宇都野さんの歌』 青空文庫
改札口の混雜に紛れて何處かの「街の紳士」の手すさみに拔取られたものらしい。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
姉に訊いたら、あるいは消息を知ったかも知れないが、薄情を怒るどさくさ紛れに、つい訊くのを忘れたのを今更残念に思うものの、取って返して訊き直すこともならない。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
作例 · 標準
普段はビリの彼がテストで満点を取ったのは、何かの間違いか紛れに違いない。
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実力で勝ったと思っていたが、ビデオで見返すと運良く相手が滑った紛れ勝ちだった。
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一度きりの成功を紛れで終わらせないように、彼は一層の努力を重ねた。
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