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天下多事

てんかたじ
名詞名詞-の形容詞
1
標準
eventful times for the nation (world)
文例 · 用例
浦賀へ米艦が来て、天下多事の秋となったのは、仲平が四十八、お佐代さんが三十五のときである。
森鴎外 安井夫人 青空文庫
かりにも武藝を學ぶもの、殊にこの天下多事の際にあたつて、寒いの暑いのと弱いことを云つてゐられるか。
岡本綺堂 正雪の二代目 青空文庫
抽斎は天下多事の日に際会して、言偶政事に及び、武備に及んだが、此の如きは固よりその本色ではなかった。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
故に中津の上等士族は、天下多事のために士気を興奮するには非ずして、かえってこれがためにその懶惰不行儀の風を進めたる者というべし。
福沢諭吉 旧藩情 青空文庫
『イヤおれは斯ういふ學問をする積りだから行けない』といふと、『目下天下多事だ、是非君の手腕に據らなければならぬ。
新渡戸稻造 教育の目的 青空文庫
「イヤおれはこういう学問をするつもりだから行けない」というと、「目下天下多事だ、是非君の手腕に拠らなければならぬ。
新渡戸稲造 教育の目的 青空文庫
例年は正月の十一日は大法会があるはずなのが、去年は諒闇のことがあったり、天下多事の際、遠慮してこの秋まで延ばされたものらしい。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
「名だかい左近さまの法華講釈も、高松みやげに拝聴して帰りたいと思いますが、天下多事のおりから、それもかなわぬかと存じます、御平安をいのりあげます」 そして二人はさっさと辞去していった。
山本周五郎 新潮記 青空文庫
作例 · 標準
相次ぐ自然災害と隣国の不穏な動きに、人々は天下多事な時代の到来を予感した。
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幕末の動乱期、天下多事の秋(とき)に、志士たちは己の信念をかけて奔走した。
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「これほど天下多事な世の中では、平穏な暮らしを望むのも難しいな。」
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