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借り着

かりぎ
名詞
1
標準
borrowed clothes
文例 · 用例
「それでこの人は、おまえとは、おまえの外套を無断で借り着して行くような間柄だったのか?
佐左木俊郎 熊の出る開墾地 青空文庫
死んだ姉の晴れ着を借り着していい心地になっているような叔母の姿も目に映っていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
卒業写真に、私は黒木綿の紋付を着てうれしそうに写っているが、これは下級生の紋付を借り着して行ったもので母もその当時は、卒業出来るのなら工面してでも紋付を造ってやったにと云い云いした。
林芙美子 私の先生 青空文庫
高島田に園子の嫁入衣裳を借り着したおしもは嬉しさからすっかり上気てしまって、廊下のあたりや勝手元をうろうろ歩きまわったりした。
矢田津世子 女心拾遺 青空文庫
のみならず新たに移った乙の波に揉まれながら毫も借り着をして世間体を繕っているという感が起らない。
――明治四十四年八月和歌山において述―― 現代日本の開化 青空文庫
……馬子にも衣裳髪形、借り着でも何んでも晴着をひっかけ、押し出して行ったらあの男、立派な若殿に見えるからなあ」 突然お吉は立ち上がった。
国枝史郎 血煙天明陣 青空文庫
★ 借り着に及んで店へでたが、富子のやうに金銭にやつれてしまふと、借り着まで如何にも借り着といふやうに板につかなくなつてしまつて、心に卑下があるから、その翳がそつくり外形へ現れて、どことなく全てに貧相で落附きがない。
坂口安吾 金銭無情 青空文庫
まるで借り着をした様な着物の着振りから、上の空の様に座って居る座布団付の悪さから、どうしても昨日まで鍬を握って居た男とほか思えない筋肉の異常な発達を見ると始めて、軽い安心仕た様な気持に成った。
宮本百合子 お久美さんと其の周囲 青空文庫
作例 · 標準
急なパーティーだったので、友人に借り着を頼むしかなかった。
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舞台衣装は借り着だが、サイズもぴったりでとても気に入っている。
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彼女は借り着とは思えないほど、そのドレスを着こなしていた。
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