小筆
こふで
名詞
標準
文例 · 用例
きのふ蘇山人に貰ひたる支那土産の小筆二本と香嚢とを出させて怪庵に示す。
— 正岡子規 『明治卅三年十月十五日記事』 青空文庫
宿をとって、小筆を三本買って来て、それをくくってビラを書いた。
— ――馬になった話―― 『実践について』 青空文庫
その時にケンリユウ小筆が役に立つだらう。
— 齋藤茂吉 『筆』 青空文庫
そのときのあわただしい荷物の中に、くだんの小筆も入つてゐて、私はナフタリンなどを入れて居た筈であつた。
— 齋藤茂吉 『筆』 青空文庫
その時以来、東京で満二年を経過したが、今年の九月、これ迄省みないでゐた荷を片附けて居ると、彼のケンリユウ小筆が、虫に食はれ、羊毛のところがすっかり無くなつて、まる坊主になつて出て来た。
— 齋藤茂吉 『筆』 青空文庫
空襲にも助かつたこの小筆が、一夜のうち(多分さうだらう)に一昆虫のために、坊主にされてしまつた。
— 齋藤茂吉 『筆』 青空文庫