逗留客
とうりゅうきゃく
名詞
標準
sojourner
文例 · 用例
「ええ、」 と黒門の年若な逗留客は、火のない煙草盆の、遥に上の方で、燧灯を摺って、静に吸いつけた煙草の火が、その色の白い頬に映って、長い眉を黒く見せるほど室の内は薄暗い。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
これによって、われら守護する逗留客は、御自分の方から、この邸を開いて、もはや余所へ立退くじゃが。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
宿は大きい家で、ほかにも五、六組の逗留客があった。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
」 その頃の宿屋には二階の便所はないので、逗留客はみな下の奥の便所へ行くことになっている。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
それ以来、逗留客は奥の客便所へゆくことを嫌って、宿の者の便所へ通うことにしたが、根津は血気盛りといい、かつは武士という身分の手前、自分だけは相変らず奥の便所へ通っていると、それから二日目の晩にまたもやその戸が開かなくなった。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
逗留客が散歩に出る。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
彼女は逗留客としての一面を生活し、同時に、出稼ぎ人としての滞在をしているのであった。
— 佐左木俊郎 『機関車』 青空文庫
――毎日雨ばかり続くから、宿でも浴客、就中、逗留客にたいくつさせまい心づかいであろう。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
作例 · 標準
旅館には、海外からの逗留客も多い。
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逗留客のために、特別な観光プランが用意された。
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彼は数ヶ月間、そのホテルで逗留客として過ごした。
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