居流れる
いながれる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to sit in proper order
文例 · 用例
秀吉は紗の冠に黒袍束帯、左右にズラリと列坐の公卿が居流れる。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
縁を上ると、さア、こうお出でなさいまし、と案内の侍臣が奥をさしたが、信長は知らぬ顔、目玉をむいた大僧どもの陳列然と居流れる前をスーと通りぬけて、縁側の柱にもたれてマヌケ面である。
— 坂口安吾 『織田信長』 青空文庫
紋付袴に威儀を飾った不知火の弟子一同、静かに道場へはいってきて、壁を背に、左右に居流れる。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
同時に、居流れる面々が、それぞれ快心の笑みを浮かべて、意地悪げに末席の一人を振り向いた。
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
左右へ、若い衆や庄公が着いて、舞子や、たいこ末社が居流れる。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
その能舞台のある建物の位置は、大書院と対いあって庭園の一面に独立して離れているが、演舞を見る日は、こちらの大書院その他の母屋が、そのまま貴賓や太守や奥方などの席となり、近衆の人々も侍女の群もみな左右に居流れるので、広書院はちょうど恰好な桟敷となる。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
左右にいながれるお調べ方、つくばい同心格の子供達、眉を吊りあげ、頬をふくらせたその真面目顔。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
背丈の高い、ゆったりしたからだつきや、全身のやわらかいながれるような線や、眼鼻だちのぱちっとした、おもながで色の白い顔、――ちょっとどこかに手が触れても、すぐに頬が赤らみ、眼のうるんでくる顔などが、まるで彼を招きよせでもするように、ありありと眼にうかぶのであった。
— 狂女の話 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
作例 · 標準
茶道では、客は亭主のもてなしを受け、静かに居流れる。
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式典では、参加者一同、厳粛な面持ちで席に居流れた。
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畳の上に正座し、背筋を伸ばして居流れる姿は、まさに日本の美。
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彼は、指導者として、常に威厳を持って居流れることを心がけていた。
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