食道
しょくどう
名詞頻度ランク #27226 · 青空 163 例
標準
esophagus
文例 · 用例
誰が決めたか知らない食道法律が、この時までフランス人の胃腑に休息を命じている。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
唇をやられた男は、冷えた練乳と、ゆるい七分粥を火でも呑むように、おず/\口を動かさずに、食道へ流しこんでいた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
そこで、かの事件のあった晩にも、高山は五人の同役をつれて来て、宵からお糸の家の奥座敷で飲んでいるうちに、いろいろの食道楽の話が出て、おれは江戸川のむらさき鯉を一度食ってみたいと云い出した者がある。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
だから人間でも脇腹か臍のへんに特別な発声器があってもいけない理由はないのであるが、実際はそんなむだをしないで酸素の取り入れ口、炭酸の吐き出し口としての気管の戸口へ簧を取り付け、それを食道と並べて口腔に導き、そうして舌や歯に二役掛け持ちをさせているのである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
こおろぎやおけらのような虫の食道には横道に※嚢のようなものが付属しているが、食道直下には「咀嚼胃」と名づける袋があってその内側にキチン質でできた歯のようなものが数列縦に並んでいる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
真に食道楽の客は大かた一人で来る。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
実際巴里人には妻も子も持たないで生涯の愛を舌に捧げる食道楽がたくさんある。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
彼等が食道|狭窄症に陥ってもう食えなくなる。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
ウィキペディア
食道 は、消化管の一部で、口腔、咽頭に続き、食物が胃に送り込まれるときに通過する管状の器官のこと。なお、食道で食物の消化は行われない。
出典: 食道 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0