止め金
とめがね
名詞
標準
文例 · 用例
」 房は小さい軸木を林のように一面に植えつけた木枠に止め金をあてがった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
口止め金を百両くださらば一生口をつぐみます。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
夕暮の光の中で、透して見ると、腕輪に附いてゐる止め金が、衝突のとき、皮肉を切つたのだらう。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
夕暮の光の中で、透して見ると、腕輪に附いている止め金が、衝突のとき、皮肉を切ったのだろう。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
武丸は運転手に「オトエハタケマルトトモニブジ」と書いた電報を渡して「帰って夜が明けたらすぐに打て」と命じて多額の口止め金を与えた。
— 夢野久作 『黒白ストーリー』 青空文庫
そうして私を人の居ない廏の横に連れ込んで、今一度そこいらに人影の無いのを見澄ましてから、内ポケットに手を入れて、手紙の束かと思われる扁平たい新聞包みを引き出しますと、中から古ぼけた革のサックを取り出して、黄金色の止め金をパチンと開きました。
— 夢野久作 『死後の恋』 青空文庫
カーテンを閉めてすっかり暗室にして呉れ給え」「はい、畏りました」 ダリアは割合に元気に窓のところに歩みよっては、パタンパタンと蝶番式にとりつけてある雨戸を合わせてピチンと止め金を下ろし、その内側に二重の黒カーテンを引いていった。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
ヘリ止め金は左手から棺に向って注がれて居る一台のプロジェクトル〔投光器〕の煌々たる光の下でよく光って居た。
— 観劇日記(一九二九―一九三〇年) 『日記』 青空文庫