目遣い
めづかい
名詞
標準
文例 · 用例
」 と弥次が方に、捻平|目遣いを一つして、「まず、どうして、誰から、御身は習うたの。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
紅は、なお気がかりらしく、今度は恐る恐る、上目遣いに職長の方を見た。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
串戯じゃあねえ、紙包の上書ばかり下目遣いで見てないで、ちッたあ御人体を見て物を謂いねえ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
それより、正午前にサラブレッド系の馬を全部捕まえておけ、買い手が来るのだから」「…………」 正勝はなにも言わずに上目遣いに喜平を見て、それからその目を紀久子のほうに移した。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
「友様、どうした」「うーん」と米友が杖槍から荷物まで、そっくりそこへ抛り出し、足を投げ出して、上目遣いに、道庵の面を眺めただけで無言。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
……あの人達はわたしを呼びに来ません」 そこで親爺は目遣いをした。
— 魯迅 『阿Q正伝』 青空文庫
「もう遅いですから、おいとましませんか」 ジョージ卿がコプリの叱責を待つかのように上目遣いで、こう言った。
— HARD PRESSED 『本命馬』 青空文庫
あの子供は感心に速記がうまい」 北川は上目遣いに社長の顔を眺めた。
— 合作の一(発端) 『五階の窓』 青空文庫