咄々
とつとつ
副詞副詞-と
標準
clicking (of the tongue)
文例 · 用例
」 咄々迫る百人長は太き仕込杖を手にしたり。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
筆者もその男の咄々と吐き出す肺腑の声に動かされて胸が一パイになって来た。
— 夢野久作 『恐ろしい東京』 青空文庫
」と咄々人に迫り来る。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
客を送り出でて満枝の内に入来れば、ベッドの上に貫一の居丈高に起直りて、痩尽れたる拳を握りつつ、咄々、言はで忍びし無念に堪へずして、独り疾視の瞳を凝すに会へり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
その算へざりし奇遇と夢ざりし差別とは、咄々、相携へて二人の身上に逼れるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
卒に踵を回して急げば、行路の雲間に塞りて、咄々、何等の物か、と先驚かさるる異形の屏風巌、地を抜く何百|丈と見挙る絶頂には、はらはら松も危く立竦み、幹竹割に割放したる断面は、半空より一文字に垂下して、岌々たるその勢、幾ど眺むる眼も留らず。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
咄々怪事もあるもので。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
殊に又賊軍討伐の任に當れる官軍が、却つて良民を執へ、之を金に換へて賊軍の糧食に資するが如きは、支那以外の他國では、到底見當らぬ咄々怪事と思ふ。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
標準
in surprise