兆す
きざす
動詞-五段-サ行動詞-自動詞
標準
to show signs
文例 · 用例
それでいて実に抜け目なく観察していて、人にその気配が兆すと見るやたちまち逃げ足に移る。
— 梶井基次郎 『交尾』 青空文庫
周圍の人間がそんな考へでゐるのを知ると、一方には反撥し、だからこそこの自分が委囑されたのだといふ氣持を強めるが、一方にはまた萎縮する氣持が兆すのもやむを得ないことであつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
俗語の「來ル發途」「行ク發途」「言タ發途」「見タ發途」皆其初頭を證して後繼を兆する語也。
— 西周 『尚白箚記』 青空文庫
この街上の葡萄酒は、後にこの区域から始った大革命の流血を前兆するのである。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
落花紛々、雪紛々、あるいは恐る、天下の多事ここに兆すを」。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
されば些のテングやうのものは先生の心に兆す片影だに無く、鏑木さんは「大家」であるに拘らず御自分でさつぱり大家などゝそんなことは思つて居られない。
— 木村荘八 『鏑木さん雑感』 青空文庫
人間が美しい物を求めるのは、そういう姿を追う人間本来の求めに兆すのである。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
久しぶりの酒が利いて――無論、まだ酒乱の兆す程度には至らないし、またそこまで至らしめないように、そばで加減はしているが、神尾主膳が早くも別人の趣をなして不意に立ち上り、「よし、目に物を見せてくれる」 長押にあった九尺柄の槍を取って、無二無三に、かの暗澹たる鎧櫃の座敷へ侵入しました。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
夜が明ける前に、東の空がうっすらと白み、夜明けの兆しを兆した。
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彼の顔に微かな笑顔が兆し、安心した。
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芽生え始めた新芽は、春の訪れを確かに兆している。
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彼の言動には、反抗期の兆しが兆し始めていた。
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標準
to bud
作例 · 標準
庭の梅の木に、ようやく春の訪れを兆す小さな蕾が膨らみ始めた。
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彼の不機嫌な顔つきは、会議が荒れることを兆していた。
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夜空に一際明るい星が瞬き、何か良いことの兆しだと感じた。
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