様気
ようき
名詞
標準
文例 · 用例
否、小説ばかりじゃない、一体の人生観という奴が私にゃ然う思えるんだよ……思えると云うと語弊があるが、那様気がするのだ。
— 二葉亭四迷 『私は懐疑派だ』 青空文庫
私はどうも那様気がするね。
— 二葉亭四迷 『私は懐疑派だ』 青空文庫
後になってこんな冷汗を掻くだろう……なぞとは夢にも考えない、探偵の神様気取りの私であった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
」「まあ、左様気を御揉みでないよ。
— 島崎藤村 『死の床』 青空文庫
この籠が岸を離れるときの気持は、アップザイレンの出しなと同様気味の悪いものであった。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
こんな大変な悪党どもが、こんなにも一所に集まって、大それたことをしているのに、盲目同様気がつかないんだからなあ」二服目のたばこをふかし出した。
— 国枝史郎 『染吉の朱盆』 青空文庫
そこには従来の所謂教養ある婦人作家のかたくるしさや、令嬢気質、奥様気質とはちがった、わけしり、苦労にぬれた女の智慧、風趣などが特色として現わされたのであった。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
デスデモーナが、まばゆいほど白くて美しい額の奥に、オセロを出しぬくだけの生一本な正直さもしんのつよい情熱ももたなかったお姫様気質を、シェクスピアは描き出そうとしたのだろうか。
— 宮本百合子 『デスデモーナのハンカチーフ』 青空文庫