何処となく
どことなく
副詞頻度ランク #19100 · 青空 0 例
標準
somehow
文例 · 用例
主人はもう五十を越した、人の好さそうな男であるが、主婦はこれも五十近所で、皮膚の蒼黄色い何処となく険のあるいやな顔だと始め見た時から思った。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
主婦や娘は台所で立働いているのを裏口の方から見かける事があるが、一体に何処となく陰気なこの家内のさまは、日を経るに従うて自分の眼に映る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
この辺りまで畑打つ男女|何処となく悠長に京びたるなどもうれし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
云ひ換へれば、氏の作品の多くは優れたるものと雖も、何処となく名匠の手になつた箱庭を見るやうな感じがする。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
天井は低く畳は黒く、窓は西に一間の中窓がある計り東のは真実の呼吸ぬかしという丈けで、室のうち何処となく陰鬱で不潔で、とても人の住むべき処でない。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
色の黒い、眉の濃い、眼の鋭い、それでいて何処となくイナセな体構えが、箱崎縞に小倉帯、素足に角雪駄、尻端折に新しい手拭で頬冠りをしている。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
何処となく荒涼とした粗野な自由な感じ、それは生面の人を威脅するものではあるかも知れないけれども、住み慣れたものには捨て難い蠱惑だ。
— 有島武郎 『北海道に就いての印象』 青空文庫
水は川から灌いで、橋を抜ける、と土手形の畦に沿って、蘆の根へ染み込むように、何処となく隠れて、田の畦へと落ちて行く。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
作例 · 標準
彼はどことなく寂しそうな目をしていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その音楽はどことなく懐かしいメロディーだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女のファッションはどことなくレトロな雰囲気がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash