某地
ぼうち
名詞
標準
文例 · 用例
(明治四十一年五月一日『東京朝日新聞』) 七十六 空中の巡査 近刊の某地学雑誌に上のような表題を掲げて鳥類の保護を論じている人がある。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
昔ある大新聞の記者と称する人が現在の筆者をたずねて来て某地の地震についていろいろの奇問を連発したことがある。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
昔ベルリン留学中かの地の地埋学教室に出入していたころ、一日P教授が「おもしろいものを見せてやろう」といって見せてくれたのは、シナの某地の地形図であった。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
目的の海岸――某地に着くと、海を三方――見晴して、旅館の背後に山がある。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
或人は某地にその人が日に焦けきったただの農夫となっているのを見たということであった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
攝州の住吉だの、茨城、埼玉の某地だのの如きは、十二指腸蟲の巣窟で、そこの蔬菜井水を飮食すれば、危險至極で、其の附近には同患者の多いのは爭ふ可からざることである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
或人は某地に其人が日に焦けきつたたゞの農夫となつてゐるのを見たといふことであつた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
大阪の住吉だの、茨城、埼玉の某地などは十二指腸虫の巣窟で、そこの野菜や井水を飲食すると危険至極で、その附近に同患者の多いことは争えないことである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫