糊のきいた
のりのきいた
表現形容詞-語幹
標準
well-starched (clothing)
文例 · 用例
この後を、道の小半町、嬉しそうに、おかしそうに、視め視め、片頬笑みをしながら跟いて歩行いたのは、糊のきいた白地の浴衣に、絞りの兵児帯無雑作にぐるりと捲いた、耳許の青澄んで見えるまで、頭髪の艶のいい、鼻筋の通った、色の浅黒い、三十四五の、すっきりとした男で。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
糊のきいた肌ざはりのいゝ浴衣に換へさせられた。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
その娘の日曜日ごとに行く教会を調べあげると、彼はさっぱりした服装に、ピンと糊のきいた胸当をつけて、毎週その教会へ出かけては、彼女と相向いに席を取るようにした。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
滑稽ながらこれが首題の冒険だめすよ 糊のきいたゆかたが心配はて 風邪をひくのはよいけれど明日のつとめがきにかゝる
— 仲村渠 『冒険』 青空文庫
入浴後、私は糊のきいた浴衣を着て、庭に面して腰を下していた。
— 外村繁 『日を愛しむ』 青空文庫
」 下町に育って、小柄なからだに、特徴のある美しい上まぶたの表情と長いまつ毛をもったウメ子は、糊のきいた素子の伝法な柄の浴衣の中で、「どういうんでしょうか」 ほっそりした首をすくめるようにして、素子の方を見かえした。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
なお、いまここに出ているものは、みんな囚人たちのたべるものばかりだそうです」 真白い糊のきいたクローズをかけたテーブルの上には、各人にパンの厚いきれとバターがおかれているほか、皿にのせられたチーズの大きい黄色いかたまり。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
のりのきいたテーブルクロースの白い布に手を置くと、黄色の手が、安南人の女中の手よりも汚れた感じだつた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
糊のきいた真っ白なワイシャツは、清潔感があり好印象だ。
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祖母がアイロンがけした服は、どれも糊のきいたパリッとした仕上がりだった。
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この糊のきいたシーツは肌触りが少し硬いが、その分シャキッとしている。
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