途次
とじ
名詞副詞頻度ランク #26991 · 青空 223 例
標準
on one's way
文例 · 用例
新婚旅行の途次にエディンバラの British Association に出席し、そこで始めてウィリアム・タムソンやテートと親しく言葉を交わした。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
今から三十余年の昔自分の高等学校学生時代に熊本から帰省の途次|門司の宿屋である友人と一晩寝ないで語り明かしたときにこの句についてだいぶいろいろ論じ合ったことを記憶している。
— 寺田寅彦 『思い出草』 青空文庫
例えば大木の根を一気に抜き取る蒸気抜根機が、その成効力の余りに偉大な為めに、使い処がなくて、※びたまゝ捨てゝあるのを旅行の途次に見たこともある。
— 有島武郎 『北海道に就いての印象』 青空文庫
父も母も誰も知らず、諸国漫遊の途次、一昨年の秋、この富山に来て、旅籠町の青柳という旅店に一泊した。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
媼は、誰とも、いかなる氏素性の少年とも弁えぬが、去年秋銃猟の途次、渋茶を呑みに立寄って以来、婆や、家は窮屈で為方がねえ、と言っては、夜昼|寛ぎに来るので、里の乳母のように心安くなった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 婦人慈善会は三日続きの予定なりし、初日よりあやかしがつき二日目の早朝、六六館へ出懸くる途次、綾子は内談の条ありて在原夫人を市兵衛町の館に見舞えり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
これ慈善会に赴かんとする在原貞子の途次なりき。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
読者御存じの都合ありて、間に合せの車夫に腕車を曳せ、今や鮫ヶ橋より帰館の途次、四ツ谷見附に出でて、お堀端を走ること十間ばかり、ふと顕れたる中年増、行違いざま、慌しく「あれ若い衆様、心棒が抜けてるよ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫