甲状
こうじょう
名詞
標準
文例 · 用例
今なら「甲状腺」などという異名がつけられるはずのが、当時の田舎力士の大男の名をもらっていたわけである。
— 寺田寅彦 『相撲』 青空文庫
ある通俗な書物によると、甲状腺の活動が旺盛な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり、つまり泣きやすくもなるそうである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
それを詳しく云うと、合わせた形がちょうど二の字形をしていて、その位置は、甲状軟骨から胸骨にかけての、いわゆる前頸部であったが、創形が楔形をしているので、鎧通し様のものと推断された。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
由来バセドー氏病という奴は、眼球突出、甲状腺膨脹、全身ルイ痩、指頭戦慄、一見すると中風患者に見えます。
— 国枝史郎 『御存与太話』 青空文庫
人体の喉に甲状腺といって大きな筋がある。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
しかるに近頃の研究で甲状腺は全く食物の中毒作用を防禦する大効能がある事を発見した。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
して見ると君が脳の全く自滅してしまわないのは甲状腺のお蔭かもしれないぜ」大原「ありがたい訳だな。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
○食物が胃中にて脳の中毒作用を起したるものは甲状腺にて防禦すれども腸に入れて門脈へ流入する毒分は肝臓にて消毒および解毒さる。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫