汰
汰
名詞
標準
文例 · 用例
一説によれば chicane の略で裁判沙汰を縺れさせる「繊巧な詭計」を心得ているというような意味がもとになっている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
第三の反対理由は言語の世界にも適者生存の自然|淘汰が行われている、人為的な強制などでは、言語の改廃は困難であるというのである。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
兄は手持無沙汰なのでやがて耕二の机の方に近づかうとした。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
二 帰省者田舎よりの手紙 拝啓 御無沙汰しましたが、お変りもありませんか。
— 中原中也 『感情喪失時代』 青空文庫
命がけの時に、痛快だなんてのは、まったく沙汰の限りです。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
「御無沙汰しちまつて。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
それから、ずっとまた御無沙汰して、その日は、親友の著書の出版記念会の発起人になってもらいに、あがったのである。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
ポローニヤスは、男やもめの生活こそ永く致してまいりましたが、不面目の色沙汰ばかりは致しませぬ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫