筋斗
きんと
名詞
標準
文例 · 用例
特にあのアラビア人のような名前のついた一団の自由自在に跳躍する翻筋斗の一景などは見るだけで老人を若返らせるようなものである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
』の號令の下に、軍艦「日の出」の士官水兵は勇氣百倍、息をもつかせず發射する彈丸は、氷山碎けて玉と飛散る如く、すでに度を失つて、四途路筋斗の海賊船に、命中るも/\、本艦々尾の八|吋速射砲は、忽ち一隻を撃沈し、同時に打出す十二|珊砲の榴彈は、之れぞ虎髯大尉の大勳功!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
其の綱を透し果つるや、筋斗を打ち、飜然と飛んで、土に掌をつくと齊しく、眞倒にひよい/\と行くこと十餘歩にして、けろりと留まる。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
美しき軍服着て、熊の頭の上、脊の上などにて翻筋斗す。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
少しく体を前へ屈めると、飜筋斗打って転げ墜ちるであろう。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
」 子供は今和尚の目の前へ筋斗がへりをした大きな鯉を指ざしながら言つた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
渠は自暴糞に足を下駄に突懸けたが、下駄は飜筋斗を打つて三尺許り彼方に轉んだ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
渠は自暴糞に足を下駄に突懸けたが、下駄は翻筋斗を打つて三尺許り彼方に転んだ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫