来道
らいどう
名詞
標準
文例 · 用例
江戸を発して已来道中第一の大木なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
露路みたいなもので、あまり人通りはないが、それでも椽側の二間前は往来道に違ひなかつた。
— 牧野信一 『鏡地獄』 青空文庫
方術師とは由来道教の祖述者、虚無|恬淡を旨とする、老子の哲学を遵奉するもので、無慾でなければならない筈だ。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
而して今日の男女が今日の社会に処する道を如何す可きやと云ふに、古来道徳の教、一にして足らずと雖も、徳教は人文の進歩と共に変化するの約束にして、日新文明の社会には自から其社会に適するの教なきを得ず。
— 慶応義塾 『修身要領』 青空文庫
習俗がこのように道徳の本質の一つをなすことは今更断わるまでもないが、従って人情風俗も亦元来道徳的本質のものだということは、見易い道理だろう。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
尤も道徳というものに関する常識的な観念が、道徳というものに就いての理論的な分析省察の邪魔になるからと云って、この常識自身と全く別な世界にぞくする言葉で道徳を説明するのでは、元来道徳の説明でも何でもなくなって了うだろう。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
――元来道徳はすでに云ったように、極めて広範な領域を占有するものであるだけでなく、所謂道徳という名のつかない領域にも接着して現われる処のものだ。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
元来道徳は、ニーチェではないが、いつでも婦人的なものだから。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫