角縁
つのぶち
名詞
標準
文例 · 用例
そして、その二人はフエドラ帽を眞深にかぶり、一人は角縁の眼鏡を掛けてゐたといふ事だつた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
二人は釣に行くと申しとつたさうですが、一人が角縁の眼鏡を掛けてゐたといふ點は島の者の證言と全く符合してをります。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
あんまりおかしくて、涙が出て、折角縁談にありついたという気持がいっぺんに流されて、ざまあ見ろ。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
さうして兎に角縁のすれた小倉の角帶へ紺の前垂の紐を結んでぽんとそこを手の平で叩いた時はどう見ても番頭とより外見えぬ丈に其習慣は商人らしい姿に成つて居るのである。
— 長塚節 『商機』 青空文庫
行儀の好いお家流の細字を見れば、あの角縁の目金を掛けたお祖母あさんの顔を見るようである。
— 森鴎外 『独身』 青空文庫
」 そういう無茶な条件を、媒妁人は先方へ正しく伝えたかどうか疑問だが、兎に角縁談はすぐにまとまって、洋造は結婚してしまった。
— 豊島与志雄 『人間繁栄』 青空文庫
兜町の連中は兎角縁起を担ぐ。
— 佐々木邦 『勝ち運負け運』 青空文庫