暈ける
ぼける
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to be faded
文例 · 用例
「まア、空とぼけるなんて卑怯だわ。
— 南部修太郎 『畫家とセリセリス』 青空文庫
「はあ、何、」 真正直な顔をして、「私ですか、」と空とぼける。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
とぼける事が、至難なのである。
— 太宰治 『作家の像』 青空文庫
「だめだよ、口端できいたふうな事を云ったって、からっきしだめじゃないか、しっかりおしよ」「へッ」 平吉はとぼけるように云って金網戸の錠を啓けた。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
「へい」「そうじゃないの」「へい」 平吉はまたとぼけるように云って渋紙包を受けとった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
「おまえは実際そこまでとぼけるか」と席を蹴って帰ろうかと思ったが、珠里亜仲間の同病意識に免じておとぼけに付き合うことにした。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
それをこのおっさんは、本当にどこまでとぼける気だ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
あの人にとぼけるという印象をあたえたのは、それは、私のアンニュイかも知れないが、しかし、その人のはりきり方には私のほうも、辟易せざるを得ないのである。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
作例 · 標準
洗濯を繰り返したせいで、お気に入りのTシャツのロゴがすっかり暈けてしまった。
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遠くの山々が夕霧に包まれて、稜線が白く暈けて見えるのが幻想的だ。
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彼の記憶の中では、あの夏の出来事も時間の経過とともに次第に暈け始めている。
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