来尊
らいみこと
名詞
標準
文例 · 用例
元来尊敬は外にして親愛は内なり。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
だが元来天つのりとと称すべきものは、別にあつて、伝来尊く、伝襲厳しかつたところから、記録にも上らず、終には永劫に亡びてしまつたものと思はれる。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
ふだん四十八人の声のよいものを揃えて七日の念仏を勤行し、諸々の道場至らざる処なく、極楽の七重宝樹の風の響、八功徳池の波の音をおもって風鈴を愛し、それを包み持ってどこへでも行く度毎にそれをかけた、又常に、如来尊号甚分明。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
元来尊者は身に赤色の三衣を纒わねばならぬ御身分ですが、罪人となって白い獄衣を着けて居られる上に荒繩で縛られたまま静かに坐禅して経を読んで居られましたが、やがて経を読みおわり繩目の間から少しく指を挙げて一度|爪弾きをされたその時は、岸辺に群がる見送人は一時にワーッと泣き出したそうでございます。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
いわんや水戸派の如き、義公以来尊王を以て一個の宗教と做したるにおいてをや。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
吉江氏とはまだ不幸辱知の榮を得ないが武井眞澂畫伯は年來尊敬する高士であるから院主の需に應じて、潛越を顧みず敢て一言を序する次第である。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫