ぽつねんと
ぽつねんと
副詞動詞-サ変
標準
solitarily
文例 · 用例
とはいへ、我々は決してぽつねんと切りはなされた宇宙の単位ではない。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ある朝――その頃私は甲の友達から乙の友達へというふうに友達の下宿を転々として暮らしていたのだが――友達が学校へ出てしまったあとの空虚な空気のなかにぽつねんと一人取り残された。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
母に少し用事があったので別に案内もせず襖を開けて中に入ると母は火鉢の傍にぽつねんと座って居ましたが、僕の顔を見るや、『ア、ア、アッ、アッ!
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
還は最う病院の彼方かどを、此方へ曲ると、其奴の姿がぽつねんとして一ツ。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
ぽつねんとして、あとに、水を離れた人間の棒立と、埋れた碑と相對した時であつた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
私はぽつねんと坐って、蜘蛛の跫音をきいた。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
電燈をつけて、給仕なしの夕飯をぽつねんと食べていると、ふと昨夜の蜘蛛が眼にはいった。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
」 と店つづきの部屋で、独りぽつねんと長火鉢の前に坐っている彼女にいわれ、二階から妹たちも一人一人降りて来て挨拶するのだったが、彼女は鼠に立枠の模様のある新調のお召を出して見せ、「いつ旅行するの。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
彼は広い公園のベンチに、ぽつねんと一人で座っていた。
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がらんとした部屋に、古い椅子が一つぽつねんと置かれている。
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誰もいない駅のホームで、彼女はぽつねんと電車を待っていた。
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