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悄々

しょうしょう
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
カバンをぶら下げて、悄々ともとのバスの待合所へ歸つて來たら、どういふものか急に東京へそのまゝ引き返したくなつた。
寺田寅彦 伊香保 青空文庫
悄々玄関へ戻って、お嬢さんは、と取って置きの頼みの綱を引いて見ると、これは、以前奉公していた女中で、四ッ谷の方へ縁附いたのが、一年ぶりで無沙汰見舞に来て、一晩御厄介になる筈で、お夜食が済むと、奥方の仰に因り、お嬢さんのお伴をして、薬師の縁日へ出たのであった。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と優しい物越、悄々と出る後姿。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
それでさえ怒り得ないで、悄々と杖に縋って背負って帰る男じゃないか。
泉鏡花 紅玉 青空文庫
仕方なしに、笑って見せて、悄々と座敷へ戻って、「あきらめろ。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
片手間に、継掛けの紺足袋と、寝衣に重ねる浴衣のような洗濯ものを一包、弁当をぶら下げて、素足に藁草履、ここらは、山家で――悄々と天幕を出た姿に、もう山の影が薄暗く隈を取って映りました。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
「浴衣と、さあ、お前さん、」 と引立てるようにされて、染次は悄々と次に出た。
泉鏡花 第二菎蒻本 青空文庫
――とにかく、来客――跣足のまま、素袷のくたびれた裾を悄々として、縁側へ――下まで蔓る南瓜の蔓で、引拭うても済もうけれど、淑女の客に、そうはなるまい。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
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