一群れ
ひとむれ
名詞
標準
group
文例 · 用例
唯、達沢が教頭席に腰を下した儘、前方のゴタゴタした一群れ――それは何か分らぬ――に向つて、その太い腕を得意気に振廻してゐる光景のみが、彼の目に見えてゐた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
田はその昔、ある大名の下屋敷の池であったのを埋めたのでしょう、まわりは築山らしいのがいくつか凸起しているので、雁にはよき隠れ場であるので、そのころ毎晩のように一群れの雁がおりたものです。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
歩を転じてかしこなる躑躅の丘に上らんとて、池に添いつつ歩めるとき、かなたより来たりたる、一群れの観客あり。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
この一群れの迹に残りて語合う女あり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
されどこれのみにては、なおわが地位を覆すに足らざりけんを、日ごろ伯林の留学生のうちにて、ある勢力ある一群れと余との間に、おもしろからぬ関係ありて、かの人々は余を猜疑し、またついに余を讒誣するに至りぬ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
近い道を物詣りにでも歩くのなら、ふさわしくも見えそうな一群れであるが、笠やら杖やらかいがいしい出立ちをしているのが、誰の目にも珍らしく、また気の毒に感ぜられるのである。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
一群れはしばらく黙って歩いた。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
―――――――――――― 荒川にかけ渡した応化橋の袂に一群れは来た。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
作例 · 標準
一群れの渡り鳥が、夕焼けに染まる空を北に向かって飛んでいく。
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駅のホームで、一群れの観光客が大きなスーツケースを持って右往左往していた。
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海面に一群れの小魚が跳ねて、キラキラと銀色に輝いている。
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標準
wide expanse (of flowers)
作例 · 標準
斜面一面に咲き誇る一群れのひまわりが、夏の訪れを告げている。
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庭の片隅に、紫陽花の一群れがしっとりと雨に濡れている。
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風に揺れる一群れのコスモスを見ていると、秋の深まりを感じる。
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