図らずも
はからずも
副詞
標準
unexpectedly
文例 · 用例
当時十八才のヂェラルド・ド・ネルヴァル――後世狂詩人として知られた男と――アドリンは図らずも一緒に踊ることとなつた。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
そうして、根よく探しているうちに、用人の一人が永代橋の茶店で図らずもお蝶を見つけ出した。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
もとの路を還らずに、人家のつづく方を北にゆくと、桜ヶ岡の麓を過ぎて、いつの間にか向う岸へまわったとみえて、図らずも頼家の墓の前に出た。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
ところが四月十一日に至って、余は図らずも上田万年、芳賀矢一二博士から好意的の訪問を受けた。
— 夏目漱石 『博士問題の成行』 青空文庫
定基は図らずも三河の赤坂の長の許の力寿という美しい女に出会った。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
しかし、今、図らずも故人に遇うことを得て、愧赧の念をも忘れる程に懐かしい。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
ああ、薔薇、暮れゆく今日をそぞろなり、わかき喘に図らずも思ひぞいづる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
わが伏姫を論ぜんと企てしは、その純潔を観察するに止めんとせしなるに、図らずも馬琴の哲学に入りて因果論|等をほのめかすに至りぬ。
— 北村透谷 『処女の純潔を論ず』 青空文庫
作例 · 標準
夕方の公園を散歩していたら、図らずも長年探していた絶版の古本を古本市で見つけた。
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中学の同窓会に参加したことで、図らずも疎遠になっていた親友と再び連絡を取り合うようになった。
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予備校で一生懸命に勉強した結果、図らずも第一志望を上回る難関大学に合格して驚いている。
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