柳緑花紅
りゅうりょくかこう
名詞
標準
red blossoms and green willows
文例 · 用例
柳緑花紅が仏者の悟りであるように敢てものを遠きに求めるわけでもなく、実情実景そのままを朴直に叙するところに俳句の新生命はあるのであると大悟して、それ以来、今日に至るまでいわゆる芭蕉文学たる俳句は展開されて来たものとすれば、この古池の句に歴史的の価値を認むべきは否定することの出来ないことである。
— 高浜虚子 『俳句はかく解しかく味う』 青空文庫
「拙者も一人旅、御同行ねがいたい」「いずれへおいであるな」「京都まで」「いかさま」「柳緑花紅」の札の辻を、逢坂山をあとにして、きわめて人通りの乏しい追分の道を、これだけの挨拶で、両人は口を結んだまま、竜之助の方が一足先で、高屐の武士はややあとから、進み行くこと数町。
— 壬生と島原の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「奴茶屋はドコになりますか、柳緑花紅の札の辻はどちらですか」 この質問はナンセンスでした。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
やがて程遠からぬ追分まで来ると、例の「柳緑花紅」の道しるべの前で、前後のあんぽつだけが乗物をとどめ、まんなかの四ツ手は先をきって、静かに打たせて行きます。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
机竜之助は、「柳緑花紅」の石に腰打ちかけて、腰なる煙草入を取り出して、燧石をカチカチ、一ぷくの煙草をのみ出しました。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかもその前面には、たえず「柳緑花紅」の石ぶみが並び進んで離れない。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
やっぱり荒涼たる荒野原で、行けば行くほど「柳緑花紅」がついて廻る。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
柳緑花紅という言葉の通り、春の公園は色彩に溢れ、人々の目を楽しませている。
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ありのままの自然の美しさを愛でる彼は、柳緑花紅の世界を絵画に収めた。
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都会の喧騒を離れ、柳緑花紅の情景に囲まれて心身ともにリフレッシュした。
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