最後の舞台
さいごのぶたい
表現
標準
final performance
文例 · 用例
心中もその宿を出て、近所の海岸から入水するか、山や森へ入り込んで劇薬自殺を企てるたぐいは、旅館に迷惑をあたえる程度も比較的に軽いが、自分たちの座敷を最後の舞台に使用されると、旅館は少からぬ迷惑を蒙ることになる。
— 岡本綺堂 『温泉雑記』 青空文庫
菊五郎としてはこの「弁天小僧」が最後の舞台であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
それは明治二十四年の六月、この座で初めて上演された桜痴居士の作で、団十郎は今度が二度目であったが、その衰残のすがたが著るしく眼について、恐らくこれが最後の舞台ではないかという一種の予覚を我々にあたえた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
我々の予覚が現実となって、「春日局」が遂に最後の舞台となったことなども語られた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
二月ばかり、並々ならぬ苦心をして、やっと作りあげた棒が、最後の舞台で脆くも折れてしまったのだから、その口惜しさといったらなんといってよいか、腸が熱くなるようであった。
— 海野十三 『鍵から抜け出した女』 青空文庫
男は、最後の舞台の中央を占める俳優的重要性をじゅうぶん意識して、死にかかっているくせに、ちょっと気取って奇怪なことを言い出した。
— 牧逸馬 『チャアリイは何処にいる』 青空文庫
最後の舞台になつた忠臣講釈の喜内を勤めるまで、非常に長く休み、又、其後も久しく舞台を見限つたやうに出なかつた。
— 折口信夫 『戞々たり 車上の優人』 青空文庫
乱調子にそむいた心で自分がピアノを弾いて居るのにわけもなくヘッダの最後の舞台面を思い出した。
— 宮本百合子 『千世子』 青空文庫
作例 · 標準
長年愛された歌手が、ついに最後の舞台に立つことになった。
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この劇団にとって、今日の公演が最後の舞台となる。
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「最高の最後の舞台だったね!」と観客が拍手喝采を送った。
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