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九仞

きゅうじん
名詞
1
標準
great height
文例 · 用例
九仞の上に一簣を加える。
夏目漱石 一夜 青空文庫
(もう、一押ししないと、九仞の功を、何んとかに欠くということになる) お由羅は、自分の褥を、斉興のために、布いて、自分は、下座へ退った。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
その恐ろしさに比例して、九仞に失った命を一簣に取り留める嬉しさはまた特別であった。
夏目漱石 思い出す事など 青空文庫
しかも直下する途中で提灯の体へ火がついたから、一団の火の玉が九仞の底に落つるような光景を、兵馬はめざましく見物しました。
慢心和尚の巻 大菩薩峠 青空文庫
珠を九仞の深きに投げ棄ててもただ皮相の袋の安き地にあらん事を願う衆人の心は無智のきわみである。
和辻哲郎 霊的本能主義 青空文庫
夫の心になってみれば、九仞の功を一簣に虧いた、―――とでも云うべきでしょう。
谷崎潤一郎 途上 青空文庫
――いかになりゆく世の末やらん、と霊帝崩御の由を知るとともに、人々みな色を失って、呆然、足もとの大地が九仞の底へめりこむような顔をしたのも、あながち、平常の心がけなき者とばかり嗤えもしないことであった。
桃園の巻 三国志 青空文庫
作例 · 標準
九仞の深海には、まだ知られざる生物がたくさん生息している。
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九仞の絶壁を、熟練のクライマーがよじ登っていく。
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彼の思索は九仞に及び、誰もが追いつけない領域だった。
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