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黒鞘

くろさや
名詞
1
標準
文例 · 用例
構わぬわッ、斬れ斬れッ」「打ッた斬って吠え面掻かしてやれッ」 半分は脅すつもりもあったらしく、黒鞘の大刀を横にヒネってプツリ鯉口切ったところを、「こりゃ下郎々々…」 気味わるく静かにうしろから呼びかけて、のっそりと主水之介がその顔の真ん前へ立ちはだかると、あとは無言でした。
千代田城へ乗り込んだ退屈男 旗本退屈男 第十一話 青空文庫
そして、部屋の隅には黒鞘の長身の日本刀が立てかけてあった。
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竜は雲を招き、雲は竜を待つ、江戸広しといえども、近いうちに坤竜丸と丹下の首をお眼にかけましょう――」 こうして、戦国の昔を思わせる陣太刀作りの脇差が、普通の黒鞘武蔵太郎安国と奇妙な一対をなして、この夜から諏訪栄三郎の腰間に納まることとなった。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
かくして、戦国の昔をしのぶ陣太刀作りが、普通の黒鞘の脇差と奇体な対をなして、この時から丹下左膳の腰間を飾ることとなった。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
と受けたにはうけたが、ぽっかり見事に割れた黒鞘が左右に飛んで思わずダアッとしりぞく。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
扉か卓子かわからないが、とにかく大きな板片の上に、背中に黒鞘を背負ってうつぶしている半裸体の人間があった。
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別して、老婆の目をひいたのは、その小屋の前に、腕を組んでたたずんだ、十七八の若侍で、これは、朽ち葉色の水干に黒鞘の太刀を横たえたのが、どういうわけか、しさいらしく、小屋の中をのぞいている。
芥川龍之介 偸盗 青空文庫
めまぐるしい燕の中に、男の黒鞘の太刀が、きらりと日に光ったかと思うと、二人はもう見えなくなった。
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