離魂
りこん
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、それはやはり日本の化け物のようでもあるが、その中のあるものたとえば「古椿」や「雪女」や「離魂病」の絵にはどこかに西欧の妖精らしい面影が髣髴と浮かんでいる。
— 寺田寅彦 『小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」』 青空文庫
「船幽霊」の歌の上に黒猫が描いてあったり、「離魂病」のところに奇妙な蛾の絵が添えてあったりするのもこの詩人の西欧的な空想と連想の動きの幅員をうかがわせるもののようである。
— 寺田寅彦 『小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」』 青空文庫
離魂病 宋のとき、なにがしという男がその妻と共に眠った。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
」「まさか離魂病というものであるまい。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
これは何か支那の離魂病の話でも書き直したものであろうと思っていたが、今度の西岡の一件もややそれに似かよっている。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
そうなれば、これも一種の離魂病である。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
これも前の話の離魂病のたぐいかも知れない。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
風呂場にあるべき鏡が、しかも一つしかない鏡が書斎に来ている以上は鏡が離魂病に罹ったのかまたは主人が風呂場から持って来たに相違ない。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫