煙る
けむる異読 けぶる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to smoke (e.g. fire)
文例 · 用例
さみだれが煙るように降る夕方、老妓は傘をさして、玄関横の柴折戸から庭へ入って来た。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
櫻の梢は立派な寄木を遠い南の空に組み上げ私はたばこよりも寂しく煙る地平線にかすかな泪をながす。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
たとえば南洋エファテの Aso(燃える)Asua(煙る)サモアの Asu(煙)や、マレーの Asap(煙)(マレイでは火山は Gunong berasap すなわち煙山とも Gunong berapi 火山ともいう。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
あるいはヘブリウの ‘Esh(火)‘as´en(煙る)‘as´an(くすぶる)などが示唆され、これと関係あるアラビアの ‘atana(煙る)から西のほうへたぐって行ってイタリアの Etna 火山を思わせ、さらに翻ってわが国の Iduna を思わせる。
— 寺田寅彦 『火山の名について』 青空文庫
雨に煙る泥道の上には彼れ一人の影が唯一つ動いた。
— 有島武郎 『幻想』 青空文庫
さまでの距離はないが、月夜には柳が煙るぐらいな間で、島へは棹の数百ばかりはあろう。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
……その森、その樹立は、……春雨の煙るとばかり見る目には、三ツ五ツ縦に並べた薄紫の眉刷毛であろう。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
俊男はまた俊男で、素知らぬ顏で降濺ぐ雨に煙る庭の木立を眺めてゐた。
— 三島霜川 『青い顏』 青空文庫
作例 · 標準
夜空の下、焚き火が静かに煙り、暖かな光を放っていた。
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山火事の知らせを聞き、遠くの山々が赤く煙っているのが見えた。
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朝靄が立ち込め、町全体がぼんやりと煙っているように見えた。
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標準
to be hazy
作例 · 標準
梅雨時の湿度で、窓ガラスが内側からぼんやりと煙っている。
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部屋の空気が少し悪く、タバコの煙で視界が煙っていた。
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「あら、ここって少し煙ってるわね。換気扇、ちゃんと回ってる?」と友人が尋ねた。
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