鯔背
いなせ
形容動詞
標準
gallant
文例 · 用例
調べがある調べがあると言って、みなまだ伝馬町へとめてあるンですが、どうにもおさまりがつかなくなってしまいました」 箸の辻占 小鰭の鮨売といえば、そのころは鯔背の筆頭。
— 小鰭の鮨 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
これが粋と鯔背の代表のような鮨売になっているんだから震いつきたくなるようないい姿。
— 小鰭の鮨 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
「いなせ」「いさみ」「伝法」などに共通な犯すべからざる気品・気格がなければならない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
(F・O)前代未聞の定九郎いなせな定九郎男ッ振りの善い定九郎よ実に無類千両!
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
大工は名を藤吉と申しましたが、やはり江戸の職人という気風がどこまでもついて廻わり、様子がいなせで弁舌が爽やかで至極面白い男でございました。
— 国木田独歩 『女難』 青空文庫
興|酣なる汐時、まのよろしからざる処へ、田舎の媽々の肩手拭で、引端折りの蕎麦きり色、草刈籠のきりだめから、へぎ盆に取って、上客からずらりと席順に配って歩行いて、「くいなせえましょう。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
鉄ちゃんは須田町の近くの魚屋の伜で十九歳、浅黒い顔に角刈りが似合い、痩せぎすの体つきもどこかいなせであった。
— 織田作之助 『妖婦』 青空文庫
序に、鼻の下の方も、剃ってしまいなせえよ。
— 佐左木俊郎 『栗の花の咲くころ』 青空文庫
作例 · 標準
祭りの法被を粋に着こなした、いなせな若者たちが神輿を担いでいた。
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彼は少し古風な言葉遣いをするが、行動はきっぷが良くて、いなせな男だ。
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カウンターの向こうで寿司を握る、あの板前のいなせな立ち振る舞いに見とれてしまう。
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