芭
芭
名詞
標準
文例 · 用例
雨の夜 庭の芭蕉のいと高やかに延びて、葉は垣根の上やがて五尺もこえつべし。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
日本の詩人は、芭蕉、西行等の古から、大正昭和の現代に至るまで、皆一つの極つた範疇を持つて居る。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
支那では李白や白楽天やが、特に月の詩人として有名だが、日本では西行や芭蕉を初め、もつと多くの詩人等が月を歌つた。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
西洋人は眞に詩を理解する人種にあらず、彼等の感傷はあまりに混濁す、その最も透純なる者と雖も尚芭蕉に及ばず北原白秋に遠く及ばず。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
或る人たちは、郊外の明るい林を好んで、若い木の芽や材木の匂ひを嗅いでゐるのに、或る人は閑靜の古雅を愛して、物寂びた古池に魚の死體が浮いてるやうな、芭蕉庵の苔むした庭にたたずみ、いつもその侘しい日影を見つめて居る。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
芭蕉はこのイデヤに対する思慕を指して「そぞろなる思い」と言った。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
故に例えば、ゲーテや、芭蕉や、トルストイやは、典型的なる「生活のための芸術家」である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ち例えば、これによって「芭蕉の哲学」とか「ワグネルの哲学」とか「*浮世絵の哲学」とか言われ、さらに或る芸術や文学やが、哲学を有するか否か等が批判される。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫