酔臥
すいが
名詞
標準
文例 · 用例
)一の烏 (聞く半ばより、じろじろと酔臥したる画工を見ており)おふた、お二どの。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
)一の烏 (聞く半ばより、じろ/\と酔臥したる画工を見て居り)おふた、お二どの。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
六郎が父は、其夜|酔臥したりしが、枕もとにて声掛けられ、忽ちはね起きて短刀抜きはなし、一たち斫られながら、第二第三の太刀を受けとめぬ。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
鼾声雷の如く 酔臥して後行衛を晦ます正木博士は総長室を出ると無責任にも死傷せる患者を医員連の看護に一任したまま帰途に就いた模様であるが、その途中どこかで飲酒泥酔したらしく、その夕方、福岡市|湊町の下宿に帰って二三時間のあいだ雷の如き鼾声を放って熟睡していた。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
又黒人の奴隷を材料として研究したところによりますとアルコール中毒者、又は、飲酒して酔臥したものに注射した場合には、五分間後に確実な全神経の痲痺を起し、同時に全筋肉を強直させて、死前と同様の状態で絶息致しますので、絶対に苦悶を起しませぬ。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
この立て場は往年筑波山の落人で有名なる藤田小四郎が休息して、『将軍酔臥未全醒』、と詠じて壁に記したとの言伝えがあるが、それは後に聞いたので、私は見ずにしまった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
さきに僕|退出し時は、大王は照射が膝を枕として、前後も知らず酔臥したまひ。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
閨房の書も恐らく酔臥の時に適するものであらう。
— 市島春城 『読書八境』 青空文庫