没頃
ぼつころ
名詞
標準
文例 · 用例
きょうも三ばいほど出て、その船は日没頃に帰って来ました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
日没頃から天の気は下降する。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
はたして日没頃から鰊は網にのって来た。
— 島木健作 『鰊漁場』 青空文庫
四日目の日没頃、この無髯の若い土工夫は逃げだした、二里程逃げて追手に捕まつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
四月十三日頃 雨あがり(朝ひどく降って)の日没頃、もやがすっかりこめている空気を西日がてらして金色の粉ぽい光。
— 一九四三年(昭和十八年) 『日記』 青空文庫
日没頃に丘をのろのろと登って来たこと、沈みゆく太陽、下り坂、製粉所、断巌の上の牢獄、凹地にある小さな村、飲用泉のところにいた百姓ども、馬車の下の鎖を指し示していた青い帽子を持った道路工夫などである。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
前章の翌々日の日没頃から夜へかけて。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
私は日没頃の寂しい下宿で、どうにもならない永い時間を送った。
— 室生犀星 『或る少女の死まで』 青空文庫