勝栗
かちぐり
名詞
標準
dried chestnut
文例 · 用例
雑煮の膳には榧実、勝栗、小殿原を盛合わせた土器の皿をつけるという旧い習慣を近年まで守って来た。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
小殿原はためしにしゃぶってみたことがあり、勝栗もかじってみたことがあるが榧の実ばかりは五十年間ただ眺めて来ただけである。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
母が亡くなってから、いつとはなしに榧、勝栗、小殿原が正月の食卓の上に現われなくなった。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
榧や、勝栗、蜜柑、柑子、橘。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
小児二 そうすりゃこのお菓子なんか、家へ帰ると、榧や勝栗だ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
をかし、此のあたりに住ふなる橙の長者、吉例よろ昆布の狩衣に、小殿原の太刀を佩反らし、七草の里に若菜摘むとて、讓葉に乘つたるが、郎等勝栗を呼んで曰く、あれに袖形の浦の渚に、紫の女性は誰そ。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
女房かしこまって昆布勝栗を添えて出すと悠々と食し終った。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
父の売ったものはこれは老人自身のひと趣向なので巾八寸位の蒲鉾板位のものに青竹を左右に立て、松を根じめにして、注連縄を張って、真ん中に橙を置き海老、福包み(榧、勝栗などを紙に包んで水引を掛けて包んだもの、延命袋のようなもの)などを附けて門飾りにしたものです。
— 歳の市のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
お正月のおせち料理には、縁起物として勝栗がよく使われる。
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山で採れた栗を乾燥させて、冬の間のおやつに勝栗を作った。
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勝栗は、水で戻して甘く煮ると、また違った味わいになる。
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