悼歌
とうか
名詞
標準
文例 · 用例
舞踊場で未来の墓誌銘に現代の道徳を刻んだ同志と、レムブルグ美容院の舞踊場の楽隊の奏でる哀悼歌に合唱して、米良は柩車のように螺旋をえがいて踊りながら、彼は絶えず東支那海の電信夫がもたらす秘密結社の女シイ・ファン・ユウの恋の便りを受取った。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
彼の骸はすでに苛酷に滲んだ苦悩は去ってセラフの哀悼歌が人々の心に悲しくこだました。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
それらが陳子文の柔弱な死への哀悼歌となって米良を悲しませた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
今月中には、この上|合唱歌章及び哀悼歌章をも完成して、これを土産の最たる花として携へ、約半年振りにて御村へ帰るべき想ひで、烈しく胸を躍らせて居ります。
— 牧野信一 『附「歌へる日まで」』 青空文庫
* 斯のやうに私は、その生活を歌のために踏みにぢられ、悲惨な目に遇ひながらも飽かずに往古の哀歌詩人の上を想ひ、羨んでゐたところが、近く私は、村長の頼みに依つて、登場歌――合唱歌――哀悼歌――の三部より成る酒神頌歌を創ることになつたのであります。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
*61 デカダンスへの悼歌。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
先生の最後の作物として、心を籠めて作られた奉悼歌に對して、二人ばかりいらぬ故障を※んだ人がありました。
— 折口信夫 『生活の古典化に努められた先生』 青空文庫
其點では、先生のあの奉悼歌はきつぱり本質的の作風に叶うて居りました。
— 折口信夫 『生活の古典化に努められた先生』 青空文庫