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名詞
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標準
文例 · 用例
小姑のも嗤い、登勢のうすい耳はさすがに真赧になったが、しかしそれから三日もたつともう嗤われても、にこっとえくぼを見せた。
織田作之助 青空文庫
お定は先妻の子の伊助がお人よしのぼんやりなのを倖い、寺田屋の家督は自身腹を痛めたに入聟とってつがせたいらしい。
織田作之助 青空文庫
姑は中風、夫は日が一日汚い汚いにかまけ、小姑のは芝居道楽で京通いだとすれば、寺田屋は十八歳の登勢が切り廻していかねばならぬ。
織田作之助 青空文庫
伊助の神経ではそんな世話は思いも寄らず、も尿の世話ときいては逃げるし、奉公人もいやな顔を見せたので、自然気にいらぬ登勢に抱かれねばお定は小用も催せなかった。
織田作之助 青空文庫
五十吉はずいぶん派手なところを見せ、の機嫌とるための芝居見物にも思いきった使い方するのを、はさすがに女でまんざらでもないらしかった。
織田作之助 青空文庫
そして、がなに思ってか寺田屋から姿を消してしまったのは、それから間もなくのことだったが、その行方をむなしく探しているうちに一年たち、ある寝苦しい夏の夜、登勢は遠くで聴える赤児の泣声が耳について、いつまでも眼が冴えた。
織田作之助 青空文庫
失踪したのことをついに一言もいわなかったのは、さすがにお定の気の強さだったろうか。
織田作之助 青空文庫
が、今はそんな心配どころかと顔を真蒼にしてきけば、五十吉のあとを追うて大阪へ下ったは、やがて五十吉の子を生んだが、もうそのころは長町の貧乏長屋の家賃も払えなかった。
織田作之助 青空文庫