救い米
すくいまい
名詞
標準
文例 · 用例
先生これを評して曰く、(お救い米)。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
現にこの五月にも下谷神田をあらし廻ったので、下町の物持ちからはそれぞれに救い米の寄付を申し出た。
— 向島の寮 『半七捕物帳』 青空文庫
それでな、御奉行様内々の仰せでは、村中で評議して下手人を出すにおいては、褒美として、お救い米の高も、他所よりも心をつけてやるとこう仰せられるのじゃ。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
彼等は、今まで軽蔑し切っていた宵越しの銭をためる連中と一所に、往来に並んでお救い米を貰わなければならなかった。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
それでも、お雪ちゃんにしても、久助さんにしても、お救い米を貰いに行く気にはなれないのです。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
よし、忍んで、お救い米にありついたとしてからが、それが幾日つづこう。
— 勿来の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これは、火事あとへ直ぐに出来た「お救い米」の小屋であったことをお雪ちゃんも知っている。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
今は、「お救い米」の時は過ぎたが、そのあとが、白米をはじめ諸日用品の廉売所となっていることは今はじめて知りました。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫