薊
あざみ異読 アザミ
名詞
標準
thistle (Cirsium spp.)
文例 · 用例
西風が強いかして、傾斜の土に疎ら生えしている、丈の短い唐松や、富士薊が、東に向いて俯向きに手を突いている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
初冬の山と幾分か軽く視て、雪中の登山服装というほどの準備もしていなかったため、幾重の衣も徹されて、腹から股にかけ、薊で撫で廻されるような疼痛を感じ初めた、唇はピリッとして、亀裂するかと惑われ、その寒さにわなわなと骨髄から震動した。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
ただ女神にそういわれて撫でさすられた空骸は、土に還ると共に、そこからはこけ桃のような花木、薊のような花草が生えた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ところがその路のようなものは、まだ百歩も行かないうちに、おとこえしや、すてきに背高の薊の中で、二つにも三つにも分れてしまって、どれがどれやら一向わからなくなってしまいました。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
第一、薊があんまり沢山ありましたし、それに草の底にさっき無かった岩かけが、度々ころがっていました。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
裸足で薊を踏んづける!
— 梶井基次郎 『闇の絵巻』 青空文庫
此花おほよそは薊に似て薊のように鬼々しからず、色の赤さも薊の紫がゝりたるには似で、やゝ黄ばみたれば、いやしげならず、葉の浅翠なるも、よく暎りあひて美しく、一体の姿のかよはく物はかなげなる、まことにあはれ深し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
ところがその路のやうなものは、まだ百歩も行かないうちに、をとこへしや、すてきに背高の薊の中で、二つにも三つにも分れてしまって、どれがどれやら一向わからなくなってしまひました。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
作例 · 標準
例句が必要です。
この言葉を使った例文です。