幻辞.com

鶏犬

けいけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
鶏犬の声も、子供の姿もなく、ただ白い街道一杯に、冬の薄れ陽が赤々と照っていた。
田中英光 箱根の山 青空文庫
インドで顕著なはを食ませ、死んだ時のままの衣服で町中引きずり、野中の掃溜へ捨て鶏犬の啄き※うに任すと書いた、眼前の見聞を留めたもの故事実と見える。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
『琅邪代酔編』二に拠れば、董元英の『談藪』には道家言う、鶏犬を先にして人を後にするは、賤者は生じやすく貴者は育しがたければなりとある。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
本朝には別所長治の三木籠城や滝川益氏の高松籠城に牛馬鶏犬を食い、後には人まで食うたと聞くが、鼠を食うたと見えぬ(『播州御征伐之事』。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
「老子の最後から二章目の章の終りに、甘其食、美其衣、安其所、楽其俗、隣国相望、鶏犬声相聞、民至老死不相往来という、その消極的無政府の社会が描かれてある。
大杉栄 獄中記 青空文庫
老子の最後から二章目の終りに、甘其食、美其衣、安其居、楽其俗、鄰国相望、鶏犬声相聞、民至老死不相往来という、その理想の消極的無政府の社会が描かれてある。
大杉栄 獄中消息 青空文庫
隣国相望みて、鶏犬の声相聞ゆるも、民、老死に至るまで相往来せず。
河上肇 小国寡民 青空文庫
寂然として人気なく、人家もなければ鶏犬もいない。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫