力及ばず
ちからおよばず
表現
標準
(one's efforts) not being enough
文例 · 用例
そうさせまいと、悶いても女の力及ばずと見たのだろう、「じゃア、やるから待ちゃアがれ!
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
例せば、日高郡|御坊町へ、前年その近傍の漁夫が命より貴ぶ夷子社を合併せしより、漁夫大いに怒り、一昨夏祭日に他大字民と市街戦を演じ、警吏等の力及ばず、ついに主魁九名の入監を見るに及び、所の者ことごとく合祀の余弊に懲り果てたり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
」と、いひながら、今迄は、出來るだけ火の燃え下つて來るのを防いでゐたが、力及ばずに、いかにも落膽したといふ風で、村の社へ皆が集つて、鐘を鳴らして御祈祷を上げだした。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
『助けて、助けて』と男は叫んだ、『我主人、惡漢六名の狼藉に遇ひ(been set on)、力及ばず(overcome)繩かけられ(bound)、其の命覺束なし(I fear for his life)。
— KING ARTHUR'S ROUND TABLE 『アーサー王物語』 青空文庫
あるじの歎き一方ならず、遂に狂ほしき心地と相成り候ひしを、亡き夫人の妹くれがし氏、いろ/\に介抱し侍りしが力及ばず、遂に夫人と同じ道に入り候ひぬ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
所が家庭の事情で、どうしても学校を続けられない事になり、石子刑事も、いろ/\尽力してみたが、遂に力及ばず、岸本青年はとうとう中学を中途で廃業して、聖書販売人になったのだった。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
然るに今囘會社百年の爲めに正論を唱へ、飽迄も初志の徹底を期して奮鬪したるも力及ばず、遂に辭表を提出するの止むなきに至り、再び會社に於て諸君と見ゆる事の出來ない身の上となりました……」 田原は何時の間にか自分自身の雄辯に感激して、涙を一ぱい眼に溜めて居たが、我慢が出來なくなり、嗚咽して言葉も途絶えた。
— 水上滝太郎 『大阪の宿』 青空文庫
若しも此の平調を心掛けた結果の作品が、單に平調である丈で、暗示に富んでゐないと云つて責めるのならば、作者は此點に於て我が力及ばずと自分自身嘆いて居るのであるから、謹んで評者の眼識の高いのに服したであらう。
— 向不見の強味 『貝殼追放』 青空文庫
作例 · 標準
精一杯の努力をいたしましたが、私の力及ばずこのような結果になり申し訳ありません。
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最後の最後で力及ばず、ライバル校に逆転負けを喫してしまった。
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彼を助けたいという気持ちは山々だったが、一介の社員では力及ばずだった。
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