豹紋
ひょうもん
名詞
標準
文例 · 用例
キヤリコは白紗のやうな鰭に五彩の豹紋を撒いた体を、花と紊し房に紋つてゐる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
樺色地に薄墨の豹紋を散らして、光りの屈折に随つては、真紫に輝く見るも鮮やかな幻色を呈するのだ。
— 牧野信一 『冬日抄』 青空文庫
足元に落ち重っている新しい笹の枯葉の上に青葉の繁みから日光が洩れて、豹紋のような斑点を染め出す、糸のように痩せた蔭草が青白い茎を抽き出して其上を匐っている。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
蝶ではこの山特産のウスバ黄蝶はやや時期をすぎていたが、ときどきお花畑でその美しい姿を見かけたし、大雪タカネヒカゲや旭ヒョウモンにもしばしば出会った。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫